爆発的なブームが起こる一方で、モノが売れない時代と言われています。
その差は一体どこにあるのでしょうか?
これからのどんなビジネスモデルが支持されていくのか今回は リアルビジネス3.0 あらゆる企業は教育化する [ 日経トップリーダー ] を紹介します。
売り手(企業)と買い手(顧客は)はチームになることが究極です。
チームを作る上で大切な4つの【P】を意識しましょう。
(4つのPとはプレイヤー=企業/パートナー=顧客/プロジェクト=活動/フィロソフィー=ビジョン・哲学)
ビジネスモデルの変化
これからのビジネスモデルを知るためにどのように姿を変えてきたのか知る必要があります。
初期のビジネスモデルは物の売り買いであり[1.0]と仮定します。
サービス化の時代は[2.0]と表され、今まさに試行錯誤を重ねているビジネスモデルは[3.0]と位置付けられます。
日本では物の時代が終わり、製造業であればサービス化、そしてサービス業はより進化したサービスを提供しています。
次のフェーズであるビジネスモデルはずばり!教育化です。
昨今のビジネスモデルの限界
物やサービスの提供だけでは儲からなくなってきていることが大きな要因です。
企業側は良い品質をいかに安く提供するかを求められ、購入時のサポートやアフターフォローといったサービスでビジネスモデルを確立してきました。
ここから他社との競争が激化したことにより歯車が狂いだすのです。
皆さんの会社も「コストカット・ダウン」といった言葉が問わず飛び交っていませんか?
要するに企業として存続するためにの利幅が限界がきているということです。
教育化ビジネスモデルの誕生
これまで日本企業はものづくりに長けていた時代を経て、[2.0]である「サービス力」に活路を見出しました。
一方、米国企業はAppleやAmazonといった企業が頭角を現したことから「企画力」に活路を見出したと言えます。
日本企業はこれまで培ってきた「サービス力」と「企画力」を組合せることで「教育」という新たなビジネスモデルが構築されます。
企画力×サービス力=教育化がこれからのビジネスモデルを席巻していくのかもしれません。
教育化のポイント
・何かを成し遂げる感覚を売り手と買い手で共有する
・買い手に選んでもらうから、売り手側が介入しして「選ぶ」にシフトする
例えばスマホの買い替え時に何が必要かどういった仕様が欲しいか悩んでいるとしましょう。
サービス力では利益が目的にあるため、仕様を満たしたスマホを提案します。
教育化ではそもそもスマホを買い替える必要があるかという点にまで着目するということ。
もしかしたら、機能を使いこなせていないだけで買い替えの必要がないかもしれません。
今回は買い替えなかったとしてもお客様は満足して「次の機種変更はこの人にお願いしよう」となったり、家族や友人を紹介するかもしれません。
教育化ビジネスのメリット
売り手が教育化へシフトすることで得られる2つのメリットを紹介します。
(もちろん買い手はビジネスモデルの進化で今まで以上のメリットが生まれます。)
1つ目は成功事例を積み重ねることでノウハウを貯められる点です。
単なる売買とは異なり、教育化ビジネスではチームとなるため、買い手からも学びを蓄積することで将来に活かすことは大きなメリットです。
時代環境によって変化する買い手のニーズを最前線でキャッチできることも見落とせないポイントです。
2つ目は教育化ビジネスが有効な点は競う同業他社が無くなる点です。
企業独自の教育化が確立すれば、競争を避ける以前に競合他社が生まれません。
アメリカの経営学者マイケルポーター氏や中国古典「孫氏」にも不戦の戦略が唱えられています。
Wikiペディア引用”マイケルポータ”
Wikiペディア引用”孫氏”
まとめ
買い手に本当に望むものはなにか?と直接聞いても多くの場合、確信的な答えが出ません。
(買い手自身の答えが間違っている事さえもあります。)
売り手は買い手が発するささいな言葉や表情行動から欲求のヒントを柔軟に想像し、相手の立場に立った考えてや提案をすることがこれからのビジネスモデルには必要です。
「お友達(相手)の気持ちになって考えましょう」と小さいころ両親や学校の先生に教えられませんでしたか?
複雑化するビジネスにおいても本質はこの一言なのかもしれません。
本書では[3.0]教育化モデルを既に施行している企業の実例も多く記載されており、これからのビジネスを覗いてみたい方に手に取って頂きたい一冊です。
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