サイコパスと聞くと危なくて、イカれたやつで見境ない冷酷な人物像を思い描くでしょう。
その人物像は「悪いサイコパス」なのです。
私たちが参考にすべきは「良いサイコパス」です。
サイコパスに学ぶ成功法則 あなたの内なるサイコパスを目覚めさせる方法 [ ケヴィン・ダットン ]から学ぶべきことを紹介します。
サイコパス性を使いこなす能力がなければ凶悪で残忍な犯罪者になる可能性がある反面、使いこなすことができれば社会的に大きな成功の鍵を秘めています。
自身のサイコパス性をコントロールしてその手に成功を掴みましょう!!
サイコパス人格構成
よいサイコパスを目指すにはサイコパス特有の性格を身に着けなければなりません。
著者を含む心理学者が示すサイコパスは、以下の11の特性を兼ね備えた人々を指します。
①冷酷
②恐怖心の欠如
③衝動性
④自信
⑤高い集中力
⑥重圧下での冷静さ
⑦精神的な強さ
⑧魅力
⑨カリスマ性
⑩共感の低さ
⑪良心の欠如
ミキシング・コンソール
サイコパスであるかないかの二者択一だと勘違いされがちですが実際はそれほど単純ではありません。
サイコパスはミキシングコンソールのダイヤルの位置によるものだそうです。
※ミキシングコンソールとは複数の音声要素をそれぞれ加工、増減出来る音響調整装置のこと。
前章で紹介した11個の各ダイヤルの位置が最大値で固定されて自らの意思ではコントロールが効かないと、あなたが想像するような悪いサイコパスになります。
よいサイコパスを目指すには自らがダイヤルをコントロールする必要があります。
全ての人は完璧なサイコパス
私たちにはすでに11の特性は全ての人に備わっています。
理由は簡単で誰しも母親のお腹にいるとき、人(母親)を操り危険を犯させてまで栄養を奪い成長します。
自分自身が生にしがみつくため、平気で自分以外を危険晒しているのです。
つまり赤ちゃんは、何よりも自分を優先している他ならない、無慈悲なサイコパスというわけです。
成功のための7大行動原則
誰しもサイコパスであり、その特性を学んだところで、よいサイコパスになるための7大行動が必要です。
サイコパスとて成功するためにはブレずに行動を起こす必要があります。
①実行あるのみ…サイコパスはとにかくやる
②ここぞと言う時にやり遂げる…サイコパスが勝ち方を知っている
③自分に正直になる…サイコパスはかなりの自信家である
④説得の黒帯になる…サイコパスは人をよく見ている
⑤我関せずで怒りを抑える…サイコパスはひたすら前に進む
⑥今を生きる…サイコパスはいざと言う時に集中する
⑦感情に流されずに行動する…サイコパスは感情に左右されない
特に重要だと感じた3つをより深堀していきます。
実行あるのみ
最もよくないことは先延ばしにすることです。
[先延ばしをする人の特徴]
①決断できない熟考型
②失敗を恐れる回避型
③100%でも満足できない完璧主義者型
とくに③の完璧主義者型は完璧を目指しても収穫逓減の法則により一定基準に達すると効率が下がり続けてしまうということを忘れてはいけません。
完璧な作業を100%とした時、70%やるのに20分かかり、残り30%をやるのにさらに40分かかける必要があるのかと問われたらほとんどの人はノーと答えるはずです。
自分に正直になり自信を身につける
せっかく自分の貴重な時間を費すのであれば、本当にやりたいことをしたいはずです。
何かやりたいのか正確にとらえることが重要です。
そうでなければ自分がやりたいことがわからないと同時にやりたくないこともわからなくなってしまうからです。
感情に流されず、自分に正直に生きるには以下のような人になり、分別を持って行使できるようになるべきです。
・相手に好かれようとしない人
・所属しようとしない人
・承認や賛同を必要としない人
・多数派の規範に異を唱えることを恐れない人
説得のテクニック
相手の気持ちを変える1番の方法はあなたに利益になることが同時に相手自身のためになるのだと納得させることです。
自分が望むことと相手の利益を結びつけることが重要なことです。
つまり「自分の利益になる」と相手に私的利益感を与えることがポイントとなります。
自分の感情を切り離す
サイコパスは不屈の立ち直り能力を持ち合わせているようです。
人生において冷酷な仕打ちを受けても全く気にしない姿勢を貫きます。
理由は何であれ、もし誰かがあなたを侮辱したり裏切ったり、ただ良いように利用しているとしてもそれはあなたの問題ではなく相手の問題であることをサイコパスは受け入れています。
まとめ
内なるよいサイコパスを従えるためには考えるだけではなく、行動・実践することが重視なようです。
先延ばしにすることは厳禁で、やりたいと思ったら実際にすぐに行動することです。
「よいサイコパス」を使って成功を掴みたい方に手に取って頂きたい一冊です。
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