要約|日本語が世界を平和にするこれだけの理由【日本語ってすばらしい】

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私達が使っている日本語という言語は外国からは難しいとされています。
反対に私も含めて英語が苦手だという日本人は少なくないのではないでしょうか?

日本語の素晴らしさを知ると共に何故難しいと感じてしまうのか【謝恩価格本】日本語が世界を平和にするこれだけの理由 文庫版 [ 金谷武洋 ]からご紹介します。

日本語の文法には相手への敬いや共感の気持ちで溢れています。
世界のスタンダードとなりつつある英文法にはない思いやりが平和へと導いていくのかもしれません。

何気ない挨拶の違い

日本語での「ありがとう」と英語での「Thank you」この違いはなんでしょう。
日本語の「ありがとう」には、話し手も聞き手も出てきません。(つまり人間が1人も出てこない)
一方の英語は「you」という言葉と省略された「I」があり、相手ありきの言葉となります。
日本語は何かしらの状況である言葉、英語は誰かが何かをする言葉と区分けすることができるようです。
同じ方向を向いていて感動した表現や相手と並ぶことで相手が視界から外れることが英語の文には人間が出てくるのに日本語にはいないと言う理由の一つです。

これらのことから日本語は共感の言葉、一方の英語は自己主張の対立の言葉と解釈することができます。

地名と人名の違い

カナダのバンクーバーは人の名前だということを知っていますか?
カナダの地名は人名が多く、日本とは大きな違いだといえます。

日本ではある有名人がそこの出身であっても、その土地にその人の名前をつけるのは非常に珍しいことで殆どないようです。

また、人名の考え方も国によって考えが異なるようです。
田んぼの中にいるから田中さん、山のふもとに住んでるので山本さんといった具合に人名も日本人の名字は所詮はどこに住んでいた家に注目しているようです。
一方のアメリカ人は、「Miller」は粉屋「Taylor」は仕立て屋など、祖先はどんな人だったかが大切にしているようです。

これは良し悪しに関わらずそういった国の特徴といえます。

周波数帯の問題

周波数といっても家庭用電源の電源の西の50Hz/東の60Hzという話ではありません。
日本人が英語下手な大きな理由としての1つに発音する周波数帯があるようです。

日本語の周波数は125~1500Hzで言葉を発します。
対して英語は2000~1万5000Hzという具合に周波数がかけ離れています。

発する周波数帯はもちろんのこと、聞き取る周波数帯もここまで違えば宇宙人と会話しているようなものかもしれません。

ちなみに中国語は500~3000Hzで日本語と英語の中間に属します。
中国人の方が日本人よりも英語の上達が早い理由は勤勉さではなく生まれ持った特性の1つだと言えるかもしれません。

日本語の特徴

冒頭で述べた通り実は他の言語と比べて日本語もさほど難しい言葉ではありません。
日本語の特徴を10個紹介します。

①文法が簡単
②発音が簡単
③基本文はたったの3つ
④日本語に主語はいらない
⑤動詞文は動詞で終わる
⑥形容詞はそれだけで文
⑦「は」が示す「主題」は相手と共感するもの
⑧日本語は人間より自然に注目する
⑨日本語は「てにをは」が支えている
⑩外来語を柔軟に受け入れる

英語を学ぶには

著者は英語を学ぶ上でも5つの提案を行っています。

①声を大きく、あるいは高く発音する
②三角戦術、つまり3つの「かく」
③SVO文にしてこそに人をちりばめる
④リスニングで耳を鳴らす
⑤日本のことを勉強する

まとめ

ここまでの国々で違いがあるのだがら、文法の考え方も違うという考えが著者の結論です。
日本語には相手を思いやる気持ちが備わっていると著者を述べており、著者いわく日本語を勉強したいという学生が増え続けていること留学や大学の専攻で日本を体験した学生は更に日本のことを好きになってくれることが多いそうです。

親日家と呼ばれる大切な味方が増えていくことで思いやりの輪が広がることが、日本語が世界を平和にするという題名になっているようです。

日本語が世界に誇れる素晴らしい言語だと思えるような一冊です。

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