要約|不老長寿メソッド【健康寿命を伸ばす秘訣】

健康・食事

病床で長い時間を過ごすことは、本当に長生きしたといえるでしょうか。
私がもし長生きするなら、1日でも長く健康に過ごしたいです。

本書は3000を超えるデータを参考に、現時点での最強の健康法を紹介されています。
健康に生きるために不可欠な栄養から睡眠、そして若々しく生きるための美肌に至るまであらゆる視点からアンチエイジングを考察します。

不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる [ 鈴木 祐 ]の内容をすべてを実行に移すことは現実的ではありませんが、何か一つでも行動することが健康の一歩です。

苦痛と回復のサイクルでホルミシスを呼び起こすことで私たちは若返ることができます。
将来の自分へ「健康」という財産を投資して豊かな不老長寿な人生100年時代を目指しましょう。

ホルミシスとは

ホルミシスってなに?聞きなれない言葉が不老長寿のポイントです。

要するに、多すぎれば有害だが少なければ有益に働く作用のこと。

これは1888年にドイツの科学者ヒューゴ・シュルツ氏が発見した現象で「すべての物質は、少量であれば刺激し、適量であれば抑制し、多量であれば殺傷する」
つまり、有害なものでもほんの少しなら良い効果をもたらすことがあるということです。

若返りシステムを動かす

心身の若返りシステム起動させるには苦痛と回復が必要でありそれぞれ重要な役割を持っています

①苦痛…若返りシステムを起動させる
②回復…若返りシステムを実行させる

これらは筋トレと同じで、トレーニングの最中には発達しません。
ゆっくりと体を休めている間にしか増えていかないことを意識付けしてください。
「苦痛」と「回復」がアンチエイジングの両輪で、どちらかだけでは上手くいきません。

プログレス・エクササイズ

運動により少しずつ苦痛レベルを高めることでホルミシスの活動を促します。
段階的に負荷を上げていく方法なため、誰にでもできる簡単な活動からスタートし、徐々に難易度が上がる(負荷が上がる)ように実践していきましょう。

①プラセボ・トレーニング
②NEATスコアリング
③HIIPAヒーパ
④ウォーキング
⑤インターバル速歩
⑥SITプロトコル
⑦HIIT-WB

AMPK食事法で効率化

AMPKとは燃料センサーの役割を持つ酵素の1種です。
必要なエネルギーが足りなくなると活動始める予備電源のような機能を担います。
全身細胞に「筋肉を効率よく使いなさい」と命令を出すことで、エネルギーの対象効率を改善させます。
そうすることでストレスに強くなり、細胞の働きもアップし、健康寿命の改善や延命の効果が得られるとされています。
ポリフェノールノールを始め、アリシンなどの成分から食事の時間帯を突き詰めていくことでアンチエイジングを促進させていきましょう。

クオリティ・ダイエットを突き詰める

先述したAMPK食事法に加えて、意識するべきポイントは、カロリーの質を高めることです。
カロリー量ではなく質にこだわる食事法を「クオリティダイエット」と呼びます。

カロリーの質が高い食品の基準は以下の通りです。

①満足:どれだけ素早く満腹感を与えてくれるか
②栄養価:総カロリーにどれだけ豊富にビタミンやミネラル、必須脂肪酸、必須アミノ酸が含まれているか
③吸収率:摂取したカロリーが、どれだけのスピードで体脂肪に変わるか
④効率性:摂取カロリー後、どれだけの量が体脂肪に変わるか

いろいろややこしいという方は、加工食品を減らし野菜をたくさん食べる、と覚えておけば問題ないです。

ストレスによる影響

身体に関することとストレスは切っても切れない縁といっても過言ではないでしょう。
押さえておくべきポイントは2つ機能ストレスです。

①ふけるストレス
→人間関係の不満や人生の不安などが頭の中で繰り返す慢性的なメンタルの負荷
②若返るストレス
→何らかの目標に向かって努力しているときには違う精神的な緊張感

利用したいのはもちろん若返るストレスです。
そこでエクスポージャーと呼ばれる技法を用います。
もとは行動療法の世界で不安障害やPTSDの治療に成果を上げてきたメソッドの1つです。
ポイントはあなたがちょっとだけ耐えられる不快感を自身に与えることです。

睡眠で狙う回復

回復といえば睡眠ではないでしょうか。
マルチプル・レストと呼ばれる行動や認知環境栄養などのあらゆる側面からあなたの肉体が確実に回復するようにデザインされた休息法で圧倒的な回復を狙いましょう。

いわずもがな睡眠は現代の大きな社会の1つとされています。
快眠のメソッドを意識して、ホルミシスの活動を手助けをしてください。

スキンケアで未来の若さに備えよ

私たちの肌は化学物質、微生物、紫外線などから身を守るため休みなく働き続けくれています。
スキンケアで大切なのは日焼け止め保湿レチノイドが世界標準といわれています。

私の主観ですが日焼け止めの塗りすぎは肌に良くないイメージでしたが、クレンジングをしっかり行うことを前提とすれば、人間が毎日のように日焼け止めを使ったとしても動物実験や生体外研究と同じレベルの成分が体内に入るまでは277年もかかるそうです。
これから日焼け止めはしっかり使うようにします。

まとめ

せっかく長生きするのであれば健康な状態で日々を過ごしたいものです。
現代において人間の寿命は伸び続けていますが、健康寿命は伸びておらず、差が開き始めているようです。
画期的な新薬や一部の富豪にしか手の届かないような秘密のアンチエイジング方法があるわけではないのです。
ただあなたの本能を呼び起こすことで呼び起こすができれば私たちは若々しく生きることができます。
お金では買えない健康を手に入れたい方に手に取っていただきたい一冊です。

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