要約|DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)【経験こそが人生の豊かにする】

思考・考慮

本書はアリとキリギリスのイソップ寓話から始まりまります。
ご存じの通りキリギリスの悲惨な現実で幕を閉じますが、アリの人生はどうだったのか?あなたはどう考えるでしょうか。

ただ生きるだけではなく十分に生きる。そのための答えを知るためにDIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]から、経済的に豊かになるだけでは人生を豊かにするための方法を学んでいきましょう。

人生で1番大切なことは、多くの思い出を作ることです。
様々な価値ある経験を積むことであなたにとっての最高の人生を送りましょう。

今しかできないこと

普段私たちは世界が永遠に続くかのような感覚で生きているのではないでしょか。
毎日人生最後の日のような気持ちでいることは難しいが、私たちは喜びを先送りにしすぎているというのが著者の考えです。
つまり今この瞬間の人生を後悔しないため、手遅れになる前にやりたいことをしようということです。

人生で最も大切なこと

人生で成し遂げなければならない1番大切なミッションは思い出作りです。
最後に残るのは様々な経験(思い出)だけです。

書籍化もされたブロニー・ウェア氏の「5つの後悔」でも大きな話題となりましたが、亡くなる直前の人生の後悔は「もっと自分に正直に行ければよかった」「働きすぎなければよかった」ということ。
過去の統計からも自由な経験がいかに大切であるかがわかって頂けたはずです。

あの世に持っていけるもの

当然のことですがお金はあの世に持っていけません。
お金を貯めることは悪ではありませんが、今できることを我慢してまで貯蓄する意味はないはずです。
大切なことは自分が何をすれば幸せになるかを知ることです。
そして幸せになるための経験に惜しまずのお金を使うことができれば、思い出を残すことはできます。
あなたはあの世に持っていけないお金と、あの世に持っていける思い出のどちらを選びますか?

人生は不可逆的

不可逆的(ふかぎゃくてき)とは、AはBになりますがBはAに戻れないことを指します。
卵からヒヨコは孵りますが、ヒヨコは卵には戻れないので、不可逆的といえます。

私たちの人生に置き換えると、若かりし時の時間を労働でお金に換えることはできますが、お金で若かりし頃の時間を買い戻すことはできないということです。
膨大な時間を費やしても、稼いだお金を全て使わずに死んでしまえば人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになってしまいます。

いまよりも老後はお金を使わない

「老後2,000万問題」は誰しも耳にしたことがあるかと思います。
本当に全ての人は2,000万もの大金は必要なのでしょうか?
全くの貯蓄ゼロで生きていくことは現実的ではありませんが、歳をとるごとに人はお金を使わなくなるという統計データもあるようです。
私たちは年を重ねるにつれてお金を使う場面が少なくなることを意識するべきです。
一体自分にはいくら必要なのかを明確にイメージしていく必要があります。

最後の日を延ばすために莫大な貯金は必要か

高額な最新医療に備えた多額の貯金は大多数の人にとって非現実的です。
人生最後の数日、あるいは最後の数ヶ月を生き延びるために必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思いますか?
(答えがYesであるならこの投稿をそっと閉じて他の記事を読んでください。笑)

私は多額の貯金を使って何もできない寝たきりの病床で時間を過ごすよりも、今からできる経験のためにお金を使いたいです。

全てはトレードオフの関係

経験(思い出)とお金はトレードオフの関係にあります。
この事実を定量的に捉え、有限である時間を最適なバランスにすることが最も重要だと著者も唱えており、私自身も賛同したい考えです。
最適なバランスは個々で違い十人十色であることを忘れないでください。

時間をお金で買う

前章で若かりし時代の時間とお金の関係は不可逆的であることは説明しましたが、お金で買える時間もあります。
その1つは家事代行などをアウトソーシングです。
時間はお金よりもはるかに希少性が高く有限であるため、時間を作るためのお金は、時に人生の満足度を高めることにもつながります。

収入の何割を貯金することをやめる

収入に対する一定額の貯蓄を本書では否定しています。
これらは50-35-20ルールと呼ばれる家計管理のルールに基づいており、様々な貯蓄本や貯金をテーマとした動画やテレビで推奨されています。
著者曰く、貯蓄に回すべき割合は20代、30代、40代、50代と年齢によって変えていくべきだという考えは、非常に大胆で驚くべき定義だったため取り上げました。

あなたの考えはどうでしょうか?

大胆に行動するためのポイント

将来への不安を払拭し、経験のために大胆な行動ができるようになるポイントは以下の3つです。

①失敗のダメージが少ないのは人生の早い段階であることを常に意識する
②行動を取らないことへのリスク
③リスクの大きさと不安を区別する

まとめ

貯蓄があり先送りにすることで楽しみが増える経験もあることは確かにあります。
しかし、先延ばしにすることでより良い経験ができる可能性が日々低下することが大半であることから、目を背けないでください。
貯蓄ばかりに気を取られてしまう多くの人へ、人生を豊かにするために手に取っていただきたい一冊です。

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