要約|5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本【言いたいことを伝えてよう】

ビジネス

どのような環境に置かれても相手とコミュニケーションを取るには伝えることが大切です。
会議、商談、プレゼン、レポート、企画書、報告・連絡・相談など、様々な場面において思いを言葉にする力を5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本 [ ひきたよしあき ]から学んでいきましょう。
特にビジネスの現場では、考えていることをアウトプットできなければ評価されることはありません
本書は25のメソッドを5日間の学べるように構成で読み進めやすい内容です。

  • 1日目:頭の中にあるものを知る
  • 2日目:考える習慣をつける
  • 3日目:論理的に発想する力をつける
  • 4日目:真に伝わる表現力を磨く
  • 5日目:言葉に説得力を持たせる

思いを言葉にする力を身に付けることで、仕事に限らずありとあらゆる場面で自信を持って表現することができるようになります。
自分を表現して本当に自分の納得する人生を送れるようになりましょう。

形容詞を取り除いた文章で表現してみる

あなたは「やばい」「すごい」「おもしろい」という形容詞を多用していませんか?
「この人は仕事ができて凄い」という感想で終わらせるのではなく、どうすごいのか、なぜすごいのかを考えて言葉にしていくことが必要です。

それでは形容詞以外で表現できる3つのコツを紹介します。
①聴覚・味覚・視覚・嗅覚・触覚の五感を使って表現する
自分以外の要素を交えて表現する
③自分の過去の思い出の中から探してくる
例えば仕事ができる人を表現するときには「仕事ができてすごい」だけではなく「正確に顧客のニーズを得ている」など、より具体的な内容に落とし込むことを意識します。

要点は3つのキーワード

鍵になるのは3つに絞るということ。
会議やプレゼンテーション、講演会において、内容を3つにまとめるように意識してみましょう。
選ぶポイントは、ここが重要だぞと言う所と「さらには」「つまり結論は」というように、相手が意見をまとめようとした言葉の後にあるようです。
また、何度も口にした一言などに注目してください。
キーワードを押さえたら、すぐさま文章化を行うべきです。
読み返したときに思い出しやすくなるというメリットが生まれます。

要点は2つでも、4つでもなく、3つというところが大切です。
2つではまとめきれず、4つ以上ではまとまりがなくなってしまうからです。

他人の考えを利用しない手はない

あの人だったらこう考えるだろうという、自分以外の視点を持つことで物事を多角的に観察できるようになります。
自分の考えなんてそうそう簡単には浮かびません。
なので、他人ならどう考えるかと言うことを強く意識する必要があります。
他人の視点を持つことは、すなわち自分を客観視することにもつながります。
新製品の開発も「こんな製品があれば…」だとか「あんな使い方ができたら…」というように、
他人(お客様)の考えを基に仮説を立てることでヒット商品が生まれいるのです。

5つのWHY

トヨタ生産方式の生みの親である元副社長の大野耐一氏が考案した方法です。
物事に対してなぜ?を5回問い、深掘りすることで考えが深まり、核心に迫ることができます。

例えばYouTubeが流行っている理由を掘り下げてみましょう。

①流行る理由はなぜか? → 面白いコンテンツが多い
②コンテンツが多いはなぜ? → 様々なクリエイター(配信者)がいる
③なぜ様々なクリエイターがいるのか → 個々で動画を投稿出来るから
④なぜ個々で動画投稿ができるのか → 手軽にスマホ配信が出来るようになったから
⑤なぜ手軽な配信ができるのか → テクノロジーの進歩
YouTubeが流行った1つの要因として「テクノロジーの進歩」が挙げられます。

弁証法で更なる高みへ

弁証法とはドイツの哲学者ヘーゲル氏が考案したものです。
意見と反対意見を調整して三角形の頂点に高い次元の意見を作る基本の型です。
反対意見を通して弱点やネガティブな面を考えることでさらに一歩向上した新しい次元の意見を生み出すことに繋げることができます。

例え上手は擬人化する

人間でないものに見立てて擬人化することで相手とのイメージ共有がしやすくなり、自分の考えを伝えやすくなります。
相手に自分の考えを伝えるためには共通認識を持ってもらうことが最も手っ取り早いです。
よくよく考えてみると、話の上手い人はたいてい例え上手です。

明確に伝えるには

動かしたい、動きを伝えましょう。ここには頭ではなく、身体に呼びかけることによって人が動き出す。
話の中に動詞をたくさん入れることで人の心を動かせるようになる効果があります。
「この仕事やっておいて」と上司に指示されても、上司と自分の意識が共有されていなければ、なにをやっておけば良いのかわかりません。「机の上の書類を10部コピーしておいて」と言われれば、動きがわかり、上司の頭の中を映像がわかります。

紙のメモを取る重要性

テクノロジーの進歩でスマホがあれば大抵のことはできます。
メモに残すことも容易ですが手書きメモのほうが断然に記憶に残りやすくなります。
後々、検索し易いメリットや紛失の危険性はないですが、逐次手書きのメモを取ることで言葉の幅を広げるためにも手書きメモは有効なことを覚えておいてください。

まとめ

本書では25のメソッドを5日間(5つのグループ)に分けて構成されています。
その中でも特に気になったものを今回紹介しました。
5日間で学んだメソッドをひたすら反復することであなたの考えは必ず伝わります。
相手に伝わる言葉を学びたい方に手に取っていただきたい一冊です。

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