現在の世の中は超がつくほど複雑しています。
規則や規定、方法に至るまでありとあらゆることに私たちは縛られています。
そんなルールだらけの人生嫌になりませんか?
様々なものごとをシンプルにできたら、今よりも自由に生きられるはずです。
今回はSIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える (単行本) [ ドナルド・サル ]をサクッとご紹介します。
複雑化されたルールは一見すると効果がありそうに感じられますが、それらは外的要因(ノイズ)でしかありません。
本当に良いルールは洗練されたシンプルなものという考えを持ちましょう。
シンプルなルールには4つの特徴
ルールはたったの4つだけです。
①ルールの数が少ない
②使う人に合わせてカスタマイズができる
③具体的である
④柔軟性がある
実はイエズス会が信者を増やしたのはてシンプルなルールを用いたこととも背景にあるようです。
従来の宗教、修道会はにルールが事細かに決められていたことが常識でした。
そのルールを逆手に取り、柔軟に活動することを推奨したからこそ、多くの信者を獲得したのです。
シンプルなルールが優れた判断につながる理由は、意思決定の正確さは時間と共に向上することはないためです。
シンプルなルールは守られるのか
シンプルなルールを用いるとそれだけ抜け道があるような気がしませんか。
しかし、集団行動のお手本となるルールが単純で明確である場合、コミュニティのメンバーが社会の基本を乱すような行いに対してお互い注意を払うようになります。
集団から排除されてしまう恐れがあるため、ルールを破ることは自分自身の首を絞めることになります。
つまり、シンプルゆえにお互いが常識というルールが抑止力になるようです。
初見の判断
初見判断のルールは決断のためのルールともいえます。
閾値を決めるルールといったところでしょうか。
①境界線ルール
→二者択一の形式を取り、時間をかけずにYES/NOの判断を下すためのルール
②優先順位ルール
→選択することで大きな効果を発揮させるルール
③停止ルール
→ベストではないにしても、満足できた時点や一線を画した時点で判断をするルール投資の損切りがイメージしやすいかもしれません。
物事をうまく進めるための設定
①ハウツールール
→制約がありながらも何をどうするか、非常に根本的な部分を決めておくためのルール
②コーディネーションルール
→チーム力を引き出すための言わば集団行動を取るときのルール
③タイミングルール
→投資の世界で活躍されていることが多いルール
わざとタイミングを外すことで優位性を出すこともできて応用の効くルールでもあります。
仕事での活かし方
「WWH法則」はあらゆる業界で対応させることが出来る方法です。
・What(何を売るか)
・Who(誰をターゲットにするか)
・How(どのように届けるか)
3つのポイントを明確にすることで何をしなければいけないかが見えてきます。
経験を積む
人間は経験をすることで学ぶことができる生き物です。
特に重要なのは、失敗から学ぶことなのです。
たくさんのことを経験し、失敗することでシンプルなルールを確立し成功に繋がります。
「失敗は成功の母」という言葉の中にはルールが組み込まれているようです。
スティーブ・ジョブズの名言
シンプルであることであることより難しい。
物事をシンプルにするためには、必死に努力して四国ようにしなければならないからだ。
だがそれだけの価値は絶対にある。なぜなら、一度そこに到達できれば山をも動かせる。
まとめ
ルールと聞くと自分自身や他者の経験を活かすことが多いイメージですが、これは人間に限ったものではありません。
シンプルなルールは動物や自然界など様々な事柄からアイデアを得ることが往々にしてあるようです。
物事を単純に考えて成果を最大化するルールを身に付けたい方に手に取って頂きたい一冊です。
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