「ビル」という名前を聞くとあなたは反射的に「ビル・ゲイツ」を思い浮かべるのではないでしょうか。(ミーハーなので私も同じです。)
ではあなたは「ビル・キャンベル」を知っているでしょうか。
表舞台に出ること一生涯拒み続けた伝説のコーチです。
今回は1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え [ エリック・シュミット ]からコーチング技術をお届けします。
組織やチームを育てていく上で心理的安全性が最重要事項です。
うわべだけの行動ではなく、本当の信頼を得ることがコーチングの根幹になります。
1兆ドルのコーチとは?
1兆ドルは日本円に換算すると約110兆円です。
これはビル・キャンベルがもたらしたとされている時価。
潰れかけのAppleを立て直し、美しいデザインで世界を魅了したスティーブ・ジョブズです。
しかし、そのジョブズに助言をして時価数千ドルの価値のきっかけになったのは彼です。
時価総額数千億ドルといわれるGoogle (元アルファベット)の創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、加えて本書の著者でもあるエリック・シュミットらをコーチングした人物でもあります。
2つの例をだけでもビル・キャンベルがもたらした価値は1兆ドルを大きく超えています。
他の企業のCEOや重役も多くのコーチングを受けてたことを考えると1兆ドルでは足りないかと思えるほどです。
ビルが亡くなってからは「ビルならどうするだろう?」と考える著名人が多く、本書はその教えを人々に伝える指南書と言っても過言ではないのかもしれません。
ビルの考え方
ビルの考えは「人が全て」というものです。
会社を支えるもの人であり成功をもたらすものを人です。
コーチの仕事は相手が十分な力を発揮し、成長し発展できるように手を貸すことだと説いています。
特に以下の3つに関して注力する必要があります。
支援…決着(決断)を下したり、後押しをすること
敬意…給料の大小や役職に関わらず一人の人間として接すること
信頼…どんな小さな約束でもを守ること
学ぶ側の姿勢
重要な事はは正直で謙虚であることです。
紅茶ブルの資質とは謙虚さ正直さと力をいとわない姿勢、常に学ぼうとする意欲が必要だと伝えています。
コーチャブルの資質とは、謙虚さ正直さと力をいとわない姿勢、常に学ぼうとする意欲が必要なのです。
ありのままをさらけ出すことの大切さ
ビルはどんな人材にも公平に接します。
アフリカ系アメリカ人のシェリーという人物がIBMでセールス担当として働き働き始めた頃、彼は文化的背景を捨てて、身なりや振る舞いを周囲に合わせようとしていました。
しかし、ビルは君が1番心地よく感じる姿をしろと励ましたというエピソードがあります。
これは自分を偽ると他人にもそれが分かる人を考え不信感を生むという心理を示しています。
ビルが求める人の資質
①知性(様々な分野の話を素早く取り入れそれをつなげる能力=地頭の良さ)
②勤勉
③誠実
④グリット(打ちのめされても立ち上がり再びトライする情熱と根気強さ)
上記を4つの資質があると思える人には他の欠点があっても目をつぶっていたようです。
つまり長所を伸ばすことに重きを置いていとも言えます。
ビル・キャンベル手拍手
Googleでも取り入れている手法です。
どういったものなのかというと、プレゼン時に聞き手側から誤解の手拍子を行うそうです。
発表者を応援するためであり、手拍子を行うことで発表者は認められた気持ちになり緊張がほぐれ、聞き手側も反対しづらくする効果もあるようです。
まとめ
ビル・キャンベルは生前非常に口が悪かったことで知られていたそうです。
愛のあるDon’t fuck it up !(訳:しくじるんじゃねぇぞ!)という言葉を胸にビルのコーチング論を後世に伝え生かすべき内容てした。
この記事を読んでいるあなたにもしくじらない様に手に取って頂きたい一冊です。
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