変わりたいのに変われない―――。
この記事を読み始めたあなたもそう思うことがあるはずです。
やる気が出ない…自信が持てない…そんな人生の悩みを解決するための指南書です。
スタンフォードと聞くと気負いしてしまいそうですが、そんなことはありませんのでご安心ください。
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール (日経ビジネス人文庫 Bまー14-1) [ ケリー・マクゴニガル ]は日本人向けに書かれたとも名言されており、読み進めやすい一冊です。
スタンフォード大学が成功する秘訣は失敗をいとわない姿勢です。
シンプルな思考があなたの人生を上手く導きます。
アヒル症候群とは
スタンフォード大学はシリコンバレーの中心にキャンパスを置く言わずと知れた一流大学です。
そんな一流大学ですらアヒル症候群に陥っている学生が多いそうです。
お昼が泳いでいるときの状態に似ていることから名付けられている
池を泳ぐアヒルは楽々と水上移動しているように見えますが、水面下では必死に水をかいて沈まず前に進もうとします。
同様に表面上は落ち着いて自信を持っているように振る舞っていても周りに置いていかれないように必死になっている様子からアヒル症候群と呼ばれます。
成長マインドセット
成功の鍵はスタンフォード大学の心理学者キャロルデュエ教授が提唱した成長マインドセットという考え方です。
成長マインドセットとは自分自身に挑戦することで、潜在的な能力を発揮できるいという考え方です。要するに行動次第でいつまでも成長できるということです。
反証として固定型マインドセットと呼ばれ、能力知性才能をあなたが持っていようといまいと変わらないと信じる考え方です。
詳しくは下記の書籍からどうぞ――
生産的先延ばし
先延ばしと聞くとネガティブなイメージを持ちがちですが、先延ばしにする癖事態を受け入れることで時間管理を有効化させようとする考え方です。
ちまたで推奨されているTo Do リストはやらなければならないことの羅列の中に最も気がかりなタスクとそれ以外に分けます。
それ以外のタスクを気掛かりなタスクの合間作業(休憩)にすることで、先延ばしにしているという考えから逃れることができます。
もちろん全ての方に当てはまるわけではありません。
時間を管理しようとするのではなく自分の性格や癖を管理することで計画的な時間管理ができるようです。
また、忙しさはポジティブなストレスであるという捉え方も自分を前向きにすることができます。
謝罪のルール
どんな立場になっても謝ったことがないという人は極々少数派なはずです。
人生を送る上で謝罪は必須スキルといえます。
謝り方のポイントを押さえておきましょう。
①謝るべきことをしてしまったと椅子を認める(遠回しな言い方をしない)
②あなたが起こした結果や相手が受けた被害を知る
③ミスを教訓とする(行動や失敗が教えてくれたことに気づく
④相手に約束できることを言う(今後同じ失敗を繰り返さないための方策
誠実で思いやりのある謝罪ができればより深い信頼関係をもたらします。
ある種対立を乗り越えた関係となるため、結びつきがより強くなり将来的な困難も一緒に向き合っているいける自信となります。
チームへの貢献を考える
社会・会社であり、家族でありその他のコミュニティーにおいてチームへの貢献は欠かせません。
スタンフォード大学では頻繁に発言する米国人の学生と人の話を聞く海外人学生に分かれる場合が多いようです。
前者では自らがいかに賢く真剣に取り組んでいるかを見せる事を重要視します。
後者では他の人の話を聞くことでより多くを学ぶことができ、波風を立てない行儀の良さを重要しします。
私たち日本人は明らかに後者志向が強いのではないでしょうか。
いずれの場合でも自分を中心に考えており本当にチームに貢献することを考えなければいけません。
①どのくらいの発言をしているか
②発言する内容をどう選んでいるか
③他人に貢献するためどんな状況を作り出しているのか
発言の有無だけでなく態度によって人から認められることがチームへの貢献といえます。
実現化するモチベーション
自分の目標について考えたとき、実現化するためのモチベーションとしてなぜ変わりたいかを考える必要があります。
①賞賛やお金昇進のような外部報酬を求めているか
②恥をかきたくないと言う羞恥心
③他人から得る承認欲求
④健康や幸福感、満足度を高めるための質の向上かどうか
⑤表面上ではなく心の底からなりたい人物像反映しているか
⑥やりがいのあるもの楽しいと思えるものかどうか
本当に起こす価値のある変化が後半(④~⑥のうち少なくとも1つ)が当てはまるようです。
あなたの目標はどうでしょうか―――。
自信を持つ方法
立ち向かう勇気が持てるようになるためには、自信があるように見せる自己暗示でコントロールするのではなく、深いレベルでの自己信頼を起こす必要があります。
そのためには自信のなさや不安があるからこそベストを尽くせる信頼出来る人間のサインとして受け止めてしまえば良い方法です。
同時に相手を信じる意味でも、心を開き相手の発言にも関心を持つことも大切です。
相手への思いやり
自分の考え方と同時に相手の思いやりも人生が上手く進む1つの要素です。
スタンフォード大学が定義した思いやりの3つのポイントを紹介してしています。
①他者の欲求、要望、苦難に対する配慮
②他者との相互依存の気持ち、相手を思いやり強い関係を築くこと
③他者の必要を満たし、苦しみを軽減させ、幸福のための支援をすること
まとめ
本書は25のテーマをもとに、私たちの様々な悩みを解決する糸口です。
その中で私の独断と偏見でピックアップした内容をまとめてみました。
あなたの悩みを解決する糸口は本記事で紹介していないものかもしれません。
人生につまずいたり、悩んだときの何度でも読み返すための指南書として手に取っていただきたい一冊です。
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