バビロンは古代世界で最も裕福な都市だったと語り継がれています。
お金の価値をきちんと理解し手に入れたと取り扱う形での健全な顕職を持っていたためです。
本日はバビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか 文庫版 [ ジョージ・S.クレイソン ]から古くから伝わる原則に習って富を築きあげていきましょう。
今も昔も資産成形に対する原理原則は変わりません。
人生の幸福を手に入れるために、先代から受け継がれし教えを学びましょう。
バビロンとは
「バビロン」の正体とはそもそもなんなのでしょうか―――
その答えは紀元前18世紀頃に実在したとされる古代バビロニア王国の首都が今回の題名にもなっている「バビロン」です。
当時では高度な国とされており、銀行の起源となったともされています。
資産を増やす7つの原則
本書の全てといっても過言ではないのがこの7つの法則です。
ひとつずつ見ていきましょう。
収入の1/10を貯金せよ
稼いだお金はすべて、その一部を自分のものとしてとっておくことを指します。
働いて稼いだお金から生活費を引き、余ったお金を貯蓄するのではなく、最初に貯蓄する分を確保するというものです。
本書では1/10の貯蓄を推奨していますが、これはあくまでも目安であり、自らの生活水準と照らし合わせながら検討する余地がありそうです。
欲望に優先順位を付けよ
あなたは収入がいくらならば満足できるでしょうか―――
学生時代のアルバイトで得た月5万円の収入を思い出してください。
手取りが20万、30万を受け取っている正社員に憧れていたはずです。
実際に社会人になり当時憧れていた額の収入を受け取ったとき、さらに多くの手取りを受け取っている上司が羨ましく思います。
つまり、どんなに収入を増やしても欲望は「∞」です。
自分にとっての優先度をつけることで、それ以外の欲望は意識的に抑えましょう。
貯えた金に働かせよ
貯蓄をしているだけでは、お金の能力を100%発揮しきれていません。
本書では定期的にお金が入ってくる仕組みと表現されており、現代に置換えればインデックスファンドの長期運用といえます。
要するに「投信せよ」というメッセージです。
危険や天敵から金を堅守せよ
あなたも働くとケガを負うリスクや精神的に病むリスクがあるように、お金を働かせ上ではリスクもあります。
上手い話にはウラがあるように、怪しい儲け話に投資をしないよう注意が必要です。
より良きところに住め
「衣食住」の安定が肉体的にも精神的にも必要です。
「良きところ」というのは人によって千差万別であり、絶対的な答えはありません。
自然が溢れるところを求める人もいれば、都会に住むことを望む人も大勢います。
自らが納得出来る場所に住むことを示していると解釈できます。
今日から未来の生活に備えよ
再び欲望との戦いです(笑)
目先の欲望にお金を使うのではなく、将来の利益を考えなければならなりません。
稼いだお金を貯えつつ未来への投資として資産を運用していく必要があります。
自分こそを最大の資本にせよ
自分を資本にするとはどういうことか―――
行動を起こすことに他なりません。
本書では”勝利の女神は行動した人間にこそ微笑む”と記されており、資産のために動いた者とそうでない者に最も大きな差が生まれるということです。
将来への貯蓄
老後2000万円問題が話題に上がっているように、将来の資金は今後も重要視されるでしょう。
この問題を解決するには家族が生活するために必要な蓄えをあらかじめ用意しておくことです。
このためには小額のお金でも定期的に積み立て、さらに資産運用をすることで驚くほどの収益が得られます。
優柔不断になるな
優柔不断になると良い条件をたくさん逃すことに繋がります。
本書では断固たる決意で迅速に行動することが求められているときに、不必要にぐずぐずする収益いたと表現されています。
幸運を呼び込むためには与えられたチャンスを生かすことつかむこと―――
つまりは行動する人間にしか幸運は訪れません。
まとめ
月20万稼いでいる人ならば生活費は月20万、月30万稼げる人ようになると生活費も30万になってしまうのは人間のの性(さが)です。
自分で気を付けていない限り必ず収入と等しくなるまで支出が増えてしまうのは必要な経費と自分自身の欲求とも混合をさせてしまっていることが原因です。
溢れる欲望を満たそうとするとお金はいくらあっても足りません。
将来のための資産を築いていきたい方に手に取って頂きたい一冊です。
漫画版も出版されているようですのでぜひ!
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