要約|マーケターのように生きろ【社会が必要とする個性】

ビジネス

あなたの個性はなんですか?と問われても回答に困る方は多いのではないでしょうか。

特別にやりたいことがあるわけでもなく、他人の目を引くような個性があるわけでもない…。
個性がトレンドであるこの時代にどう生きていくべきか
マーケターのように生きろ 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動 [ 井上 大輔 ]から生きるヒントを見つけてください。

マーケティングの思想を人生に応用することができます。
4つのステップ(市場定義→価値定義→価値の創造→価値を伝達)から、
社会から必要とされる個性を生み出しましょう。

マーケティングの考え方

マーケターのような生き方の出発点はあくまで自分ではなく「相手」
相手の期待に応えることを追求すること、すなわち自分を表現しないからこそ輝ける生き方であるというのが著者の主張です。
自己主張や自我を抑え、相手からスタートすることを意識することから始まります。

※ちなみにマーケターのように生きる=自分らしさを殺すことではないということを勘違いしないでください

マーケティングの定義

マーケティングと聞くと広告や販売活動の仕事だと思われがちです。
(私自身もそう思っていました…。)
イメージしているマーケティングはプロモーションだけありません。
マーケティングの定義とはこうです。

顧客、パートナー、会社全体にとって価値のある提供物を、創造し、伝達し、運搬し、交換する、活動一連の組織・プロセスである。
マーケティングの本質は価値を作って伝えて届けて交換することまでだということです。

更にわかりやすくするマーケティングの4Pなるものがあります。

プロダクト(商品)=何を作るか
プライス(価格)=いくらで売るか
プレイス(販路)=どこで売るか
プロモーション(宣伝)=どう知ってもらうか

マーケティングの4Pと呼ばれるものからも私たちは大きな誤解をしていたようです。

マーケティングのプロセス

著者の推奨するマーケターのように生きるためには4つのステップに分かれています。

①市場を定義する
②価値を定義する
③価値を創り出す
④価値を伝える

市場の定義

一言で表現するならば相手を決めることです。
市場の規模と自らの能力のバランスを調整ことが重要です。
言い方を変えると需要と供給のです。
需要が少ない(市場が小さい)ところにたくさん供給(自分の能力を)しても非効率で、逆もまたしかりです。

価値の定義

価値の定義とは「相手の求めること」です。

相手のなにが困っていて、何に悩んでいるのかを正確に捉えていく必要があります。

これを価値の4現象と定義しています。

①評判価値
②実利価値
③共感価値
④保障価値

価値の種類を掛け合わせることによって相手が本当に求めているものが見えてくるようです。

価値を創り出す

価値を作り出すためには毎日何かしらの選択を迫られます。
誰にどうどう貢献するか、自分の所有している限られた選択肢の中で決めなければいけません。

どのような要素があり、どのような価値に結びつけることが出来るかを理解することで、選択肢を増加させることができ、マーケターとしての能力を向上します。

自分を必要とする相手

相手に価値を伝えなければせっかくの価値も何の意味もありません。
あなたが必要だと言われるためにあなたの価値を相手に伝えること、すなわち自らをアピールする必要があります。
もちろん実力を誇張したり偽りのイメージを植え付けることはNGです。

自らを覚えてもらうポイントを抑えておきましょう。
・繰り返し伝える
・自分事にしてもらう
・心を動かす

恋人になる過程に置換えるとより覚えやすです。
知人(覚える)→親密になる(好きになる)→恋人になる(選んでもらう)

まとめ

最後にホールネスという考え方を紹介します。
ホールネスとは社会が個人を成り立たせ、個人が社会を成り立たせることを指します
私たちは全体主義と言う会社の発展のために身を粉にして働く働き方、
そして個人主義と言う好きなことで生きていく時代を経て次のフェーズへ移らなければなりません。
それがホールネス時代だとされています。

本書にもあるマーケターとしての生き方を学び、個人が社会を成り立たせていく時代を歩む準備してくために手に取って頂きたい一冊です。

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