要約|最高の脳で働く方法【超高機能な脳を使いこなせ】

ビジネス

現代における仕事のストレスは計り知れません。

自分の能力不足で悩むこともあれば、チーム内やお取引先との人間関係にも苦労しているはずです。
より良く仕事をするために試行錯誤を繰り返しても成果が現れず、また悩むこともしばしば―――

最高の脳で働く方法では仕事をする私たちの脳の機能を理解することで成果に繋がるきっかけを作ることが出来るはずです。

それでは魅力的な脳の世界について読み解いていきましょう。

最高の脳で働くには自らの脳を理解すること。
そして脳のプロセスを客観的に観察する意識も持つことです。
自分の脳を理解することで自分の脳を変える能力が高まります

前頭前皮質の働き

前頭前皮質は周囲の世界との意識的な関りをつかさどる中心部分です。

主に5つの機能(理解、判断、想起、記憶、抑制)を働かせる機能を有しており、日常生活を送る中で「自動操縦」状態ではなく物事を深く考え抜くときに要となる重要な脳の領域です。
しかしこれだけ高機能であるため、代償として高い質で思考を続けられる時間や容量は限られているようです。

高品質の脳の代償

前頭前皮質はバッテリーと同様に使用できる時間に制限があります。

もう一点注意しなければならないことは高機能でありながらもシングルタスクの作業を好みます。
(脳はハイスペックなコンピューターに引けを取らないにもかかわらずマルチタスクは苦手です)

スマホやPCも質の高い作業(動画編集など)に加えて、想定以上のアプリを一度に起動させていると処理が遅れるようになります。

同様に私たちの脳はマルチタスクを行うとスマホ以上に質が落ちるてしまうというわけです。
ちなみに脳をマルチタスクで使用すると小学生の低学年程度の知能になってしまうそうです。

つまり24時間がんばり続けることができなかったり、2つ以上の作業を効率的にできないのはあなたの能力不足ではなく、私たちの与えられた脳の仕様ということです。

マルチタスクを実現する大脳基底核

前章で脳がマルチタスクを苦手としていることを説明しました。
それでもマルチタスクを「私はマルチタスクでこなせている」と自負する方々もおられるかと思います。実は2つ以上の作業を同時に行う方法も脳には備わっているのです。

その部位は「大脳基底核」と呼ばれる部位です。

大脳基底核には自分のパターンを認識して保存、再現する機能を有しており、この機能を利用することで単純作業に限り2つ以上の作業を同時に行うことができます。

例えば自転車に乗るとき、最初はペダルを漕ぐことに意識が向きハンドルを切ることやブレーキを掛けることに意識がいきません。
ここで「ペダルを漕ぐ」という単純作業を大脳基底核を使うことで「ハンドルを切る」作業を同時にこなすことが可能になり、同じように「ハンドルを切る」ことを単純作業として大脳基底核が取り込めば、景色を楽しむことも出来るというわけです。

大脳基底核は「ルーティン化」する能力といえるでしょう。
さらにルーティン化することで、脳(前頭前皮質)への負担(容量)も少なくて済みます。

適度な覚醒

最高のパフォーマンスを実現するためには脳の覚醒が欠かせません。
覚醒させるためには恐怖や緊急性を持たせる方法と、ポジティブな興味を持たせる2種類の方法が存在します。
学術的観点からもポジティブな興味で活性化させることが好ましいとされていますが、覚醒にも限度があり過覚醒にも注意が必要なようです。

ある脳の部分が過剰に活性化した場合、別の部位を活性化させることで問題を解決できる場合があります。

ストレスを感じた時に適度な散歩をしたり、脳が興奮状態にひと呼吸置くといった行動が推奨されるのは別の部位を活性化させることで過覚醒を抑制させているといえます。

パフォーマンスを落とす大脳辺縁系

「大脳辺縁系」は扁桃体や海馬、帯状回や頭皮質など多くの脳部位が関わっています。
現実の危険や想像以上の危険あるいは強い報酬によって大脳辺円系が過剰に興奮すると脳機能全体を低下させます。

クイズ番組などで回答する壇上に上がると答えをド忘れしてしまったことや、大事なプレゼンの壇上でで内容が飛んでしまうことも、大脳辺円形これらに関係しているといえます。

あなた脳の再評価

これまでの脳の機能を知ると高機能だと思いながらも自らの脳に幻滅しそうになりませんか?!
しかしここまで読み進めて頂いたあなたは確実に脳への理解が深まったといえます。

ここで重要になってくるのが脳の原因によるものだと再評価して自分の弱点や間違いの原因を探ることです。
経験としてポジティブに捉えることで好転していることに注目することで前章で触れた脳の覚醒にも繋がります。

ラベリング

残念ながら世界は決して公平ではないようです。
不公平性、不確実性、自律性やつながりの欠如いずれにかかわらず何かを感じたことのない人はいないはずです。

「世の中不公平だな…」と感じたらポジティブな言葉に例えを変えることで大脳辺縁系の興奮を和らげより適切な判断を下せるようになります。
これらを「ラベリング」と呼びます。

SCARF

私たちの脳をより効率的に稼働させるだには、生存に関わる問題と同等に扱うとされる5つの社会的経験領域を取った頭文字を「scarfモデル」と呼び、これらは報酬にも脅威にもなり得ます。

①ステータス. status
②確実性. Certainty
③自律性. Autonomy
④つながり. Relatedness
⑤公平性. Fairness

変化をポジティブに捉える

私たちの脳の働きは常に一定ではないありません。
その時の心情や周りの環境、タイミングや運といった些細な違いにより日々変化しています。

自分自身を変えて他者を変える。さらには世界を変える能力は自分の道をどれだけよく理解しているかまた無意識で働くプロセスにどれだけ意識的に介入できるかによって、時には大きな変化をもたらします。

まとめ

脳の特性を理解することで、自らの脳をもっと積極的にかつ、効率的に利用する事ができます。

本書は夫婦であるエミリーとポールという2人が直面する問題を交互にストーリーを仕立てで解説されています。
現状(Before)の物語から脳の機能を説明した後、脳の機能を十分に活かした結果、状況がどのように変わるかパラレルワールドを(after)として描かれれます。
脳の機能を活かした場合と活かせなかった場合の比較をすることで、より可視化しやすく非常に読み進めやすく感じました。
一人ひとりにハイスペックなパソコン以上の脳が与えられているのですから、活かすも殺すもあなた次第です。
脳の仕組みを正しく理解し、自らのパフォーマンスを底上げしたい方に手に取って頂きたい一冊です。

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