要約|先の先を読む思考法【変化を捉えるトレーニング】

思考・考慮

先を読む力はマンガやアニメの世界に登場する特殊能力に感じます。
私たちは当てずっぽうに未来を予測しがちです。

仮にごく一部の未来でも正確に知ることができれば―――
高い確率で成功を収められる気がしますよね?

今回はプロ投資家の先の先を読む思考法 [ 藤野 英人 ]から確実な予測をして成功を掴むチャンスを広げてみませんか?

全てを凝縮した一言で表すをと先を読むには「小さな変化をとらえる」ことです。
先の先を読んで今起こすべきことをすることが将来の成功につながります。

短期と中長期を分ける

プロの投資家の目線を用いたとしても短期的な株価を
正確に予測することはとても難しく不可能に近いようです。
一方で5年、10年と中長期的な株価予測となると、
期間を長く取ればとるほど正確な予測が立てられるようになるそうです。

2つの考え方を持つことが先を読む思考法の基になる術(すべ)だといえます。

シンプルな勝敗

株式市場でたったひとつの方法は「安く買って、高く売る」ことです。
多くの人は「高く買って、安く売る」ことをしてしまいがちだそうです。

未来への成功と失敗も同様に、成功する小さなつぼみを育てることを頑張るのか、
熟成しきった花をせっせとしぼみゆく花の延命を頑張るのか。

同じだけ頑張っても「成功」という結果にどちらが報われるかは明確ですね。

若き視点が先を読む

先を読むためには、20代や30代の若い世代たちとの接点が必須になります。
著者曰く、若い人たちが見えていてもおじさん(おばさん)には見えていない部分があり、
それらを補うことで常に自分をアップデートへ繋げることができるからです。

過去に固執せず、これまでの考えや動き方は現在、未来には通用しないということを
常に受け入れていかなければ、未来の予測はできません。

多角視点が成長のカギ

自らをアップデートするためには様々な人の立場に立って物事を俯瞰することが必要です。
そのためには1日の5%を「他人の頭」になったつもりで考えることを著者は推奨しています。

立場によって見え方が変わるため、自分側から見えている視点に
常に疑問符を持って思考していくことが、私たちを成長させます。
幼い頃に「相手の立場に立って物事を考えなさい」と言われたことを思い出しました。

好き嫌いの目線が大切

数字に基づいた裏付けや統計は確かに必要不可欠ですが、
それが全てとも限らないようです。

好きか嫌いかという判断基準は主観という観点ですが、
状況に左右されることなく一貫性があるため
判断がブレにくいという点では有効だといえます。

しかし私たちが住んでいる日本では好き嫌いの気持ちを大切にせず
周りに流されて判断をしがちではないでしょうか。
それらが日本人の生産性を下げている要因の1つのかもしれません。

先を読むための情報

先を読むためには多くのインプットが必要です。
実際の体験経験であったり本の情報商材、知人との会話など様々です。

様々な視点や情報が別の何かに結びついて革新的な予想を導きだす可能性を秘めています。
取り組んでいることに対してすぐに結果が出なくてもストレスや悲壮感を持たず、
これから得られる情報の一つだと考える
ようにしましょう。

アンラーニング

前章で紹介した情報の積み重ねは先の思考法を学ぶ上で欠かせないものです。
一方で経験や情報が固定観念や過去の影響に囚われてしまうという点で、
ネガティブに働く可能性あるということも理解しておく必要があるようです。

「古い視点を忘れる」と「新しい視点を取り入れる」ことは必ずセットです。

正しい知識を積み重ねことを軸に、時には一度学んだことを捨て去る作業を行うことで
古い視点を洗い流し、代わりに新しい視点と入れ替えるような
イメージで行うべきだというのが著者の主張です。

PERMA(パーマ)とは

PERMA(パーマ)を知る上でウィルビーイングの視点が欠かせません。
ウィルビーイングの概念は下記の通りです。

誰かにとって本質的に価値のある状態、つまり、ある人にとってのウェルビーイングとは、その人にとって究極的に善い状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0

ウィルビーイングを考えるうえでPERMAパーマも一つのポイントです。
心理学者のマーティン・セリグマンが提唱したものです。

①ワクワクしたり楽しかったりするようなポジティブな感情があること(Positiveemotion)
②よい意味でのめり込み、物事に積極的に関わっていること(Engagement)
③他者と良い関係性を築いていくこと(Relationship)
④自分の人生に意味を感じられること(Meaning)
⑤達成感を持っていること(Achievement)

自分の行いに意味を持てるかどうか、役に立っている自負を持って行動をしたいものです。

勝つか〇〇〇か

〇〇〇には何が入るでしょうか?
きっと多くの人が「〇〇〇」には「負ける」を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?
(もちろん私もそうでした)

―――正解は「学ぶか」です。

勝負をすることは結果にかかわらず成功に一歩近づくことであり、
失敗ということが分かれば、次はより良くより高い確率で成功するはずです。
「勝つか学ぶか」自分の行動を促す魔法の言葉になるのではないか

最終的な目標は先を読むことではなく、先を読んだ未来へ行動を起こすことようです。

まとめ

特別な情報源や人目につかないようなシークレットな情報は一つもありません。
未来を読むためには、今の情報と変化を察知して行動に移すことです。
先を読めるようになりたい人に手に取って頂きたい一冊です。

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