要約|最高の体調【不安と炎症を乗り越えよう】

健康・食事

日々の不調や不満はありませんか?
その不調はあなた自身だけのせいではないようです。
コンディションを整えることで科学的に最大のパフォーマンスを引き出しましょう

今回は最高の体調 100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み (ACTIVE HEALTH) [ 鈴木祐 ]をご紹介します。

すべての根源は文明病によるものであり、個人の意志の欠如や性格による原因ではありません。
炎症と不安と取り除くことが最高の体調への近道です。

文明病とは

近代社会の変化によって引き起こされる現代特有の病気や症状を意味します。
例えば肥満や集中力の低下、心のトラブルなど、人類の進化と環境のミスマッチによるところが多いのです。

文明病を引き起こす要素として挙げられるのが「炎症」と「不安」になります。

慢性的炎症を知る

炎症と聞くと擦り傷などの外傷を想像しますが、胃潰瘍などの內部に生じるダメージも立派な炎症です。
つまり、身体の表面時に起きる現象ではない点に注意してください。

炎症が起こる原因は近代/現代の差によるものです。
・古代には少なかったものが現代では豊富すぎること…例えばカロリー
・古代には豊富だったものが現代では少なすぎること…例えば睡眠
・古代には存在していなかったら近代になって現れたこと…例えばスマホやタブレット

古代と現代のミスマッチが炎症を引き起こすのです。

腸と仲良くする

炎症の問題を解決するポイントは「腸」です。
中でも腸内細菌が行う外敵と戦うことで炎症を防ぎます。

人類の暮らしが近代化する中で、古代から続く私たちの身体システムは不調を抱えています。
その根底にあるとされているものは「リーキーガット」と呼ばれる症状です。

腸内細菌を増やすためにはヨーグルト食物繊維を取る必要があります。
また腸内細菌を減らさないため、過剰に抗生物質を使わないこと。
つまり、石鹸なども薬用のものではなく無添加を選ぶように気を配ることも重要です。

感情を環境でコントロールする

感情システムは大きく分けて3種類に分類されます。

①興奮は喜びや快楽といったポジティブな感情をつくりものや食事を探すためのモチベーションを生み出すシステムです。(主にドーパミンで制御)

②満足は安らぎや親切心といったポジティブな感情を作り、同じ種族とのコミュニケーションに役立つシステム(主にオキシトシンなどで制御)

③脅威は不安や警戒といったネガティブな感情を作り、快適や危険から身を守るためのシステム(主に後でアドレナリンやコルチゾールなので制御)

現代の暮らしでは主に興奮と脅威のシステムだけが活性化しやすくなります。

炎症を抑えるためにはポジティブな感情を生む自然と触れ合いも大切です。
自然と触れ合いが副交感神経を活性化させることで疲れやダメージを回復させます。

環境の力を使い満足のシステムを活性化させることで、バランスを取るようにしましょう。

ストレスとの付き合い方

どんな人でもストレスが一切ないという人はないと思います。

私たちは短期的に終わる急性のストレスを捌くことは得意のようですが、現代に蔓延る慢性的なストレスに立ち向かうようなシステムは備わっていないようです。

ストレスとの向き合い方は「リアプレイザル」というテクニックが有効です。

リアプレイザルとは、自分の感情をコントロールし意図的に影響与えることで、自分の感じているストレスを違う言葉や思考に置換えることで感情も再構築する手法です。
”ピンチの時こそ笑え”というのも一種のリアプレイザルといえます。

他には良質な睡眠をとることもストレス回復に繋がります。
日中に太陽を浴びる時間をできるだけ増やした上で、夜には室内の照明を暗くします。
こうすることでメラトニンを分泌させ睡眠の質を上げる事ができます。

太陽が昇っている間は積極的に活動して、暗くなったら次の日に備えていた古代の生活を再現するといういたって単純な行動でストレスを緩和することができるようです。

漠然とした不安に溺れない

現代的な不安とは、将来や未来を考えることで漠然としたものでぼんやりした不安です。
一方古代の不安とは、目の前に迫った危険や日々の気苦労ではっきりとした不安です。

不安が身体に及ぼす影響は主に4つです。

記憶力の低下
理性的な判断の定価
死期を早める
不安が呼ぶ更なる不安

数百年で文明が発展したスピードに、古代の人類が何万年と築いた機能が追い付いていないのです。

不安の解消方法

唯一無二の方法は未来は今に近づけることです。
未来と心理的距離が近いほど不安に強くセルフコントロール機能も高くなる傾向にあります。

自分の行動が他人に影響与えると確信できたり自分自身の価値観をはっきりさせることで、
ぼんやりとした不安が解消方向に向かいます。

要するに様々な未来をぼんやりと想像するのではなく、
より現実的で明確なビジョンを持つことが不安を取り除きます

死を考える

畏敬の念」を持つことで不安や炎症レベルが下がります。

富士山に登って人生観が変わったという人や大自然を目の前にして価値観が変わったと言う話を耳にしたことがあるかと思います。
これがまさに”畏敬の念”です。
畏敬を感じると私たちは自分がちっぽけな存在だと気付き、より大きなの存在の一部になったかのような感覚を持つことができます。

遊び心

遊び心がある人ほど幸福な人生を送っている傾向があるようです。
つまり日々の仕事や勉強、生活のあらゆる面で遊びと捉えることが出来れば、不安が減少していき幸福度が上がります。

まとめ

著者は「人間の体は幸せになるためにデザインされてるわけじゃない」とも述べています。
それは生物学的に個の幸せより子孫繁栄を潜在意識として私たちに組み込まれる遺伝子レベルからくるものだということです。

個としても幸福を手に入れたい方に手に取って頂きたい一冊です。

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