読書系の投稿 3冊目です。
理系と聞くと皆さんはどのような印象も持たれているでしょうか。
オタク?細かい?理屈っぽい?イメージは人それぞれでしょう。
理系人間はどのように本を読んでいるかを知るために理系読書 読書効率を最大化する超合理化サイクル [ 犬塚 壮志 ] 著の一冊をご紹介します。
本書はズバリ!問題解決に役立てるための読書術!
超合理化読みで効率を最大化して効果的に本を読んでいく
理系読書術で得られる5つの力
問題発見力 → 目的を達成させるため、どの様なことが問題なのかを見極める力
抽象化力 → いわば読解力。知識が必要かを的確に判断する力
仮説思考力 → 本から得た知識を基に仮説やおおよその想定をする力
行動デザイン力 →知識と自身の経験を掛け合わせ落とし込む力
評価重視力 → 行動した結果から評価をフィードバックする力
理系読みのお手本は参考書
皆さん参考書はどうやって読んでいましたか?
最初の一文字から一言一句読んでいる方は殆どいませんよね。
参考書ではわからないところを中心に読み見込んで問題を解いていたように
同じように問題を解決したいところを重点的に読めばいいってことです!!
参考書は分厚く、単元毎にわからない点を集中して読み込みますが、
ビジネス書であれば200ページ程度なので1冊から1つ自分に活かせられれば上出来でしょう。
読書をして忘れることが最強の合理化
せっかく読書したのに忘れるとは?何言っているの?となってますよね。
(初見は私も皆さんと同じでした。)
前提として読書の合理化を行う上で3つのサイクルをまわします。
①準備する=読む
②実践する=やってみる
③評価する=確かめる
何かに似ていませんか…そうです!理科や化学の実験の手順です。
実験では結果を考察し、次の実験に移りその次、その次と知見を増やしていきます。
忘れてもいいというのはどの本に何が書いていたかわからないくらい
完全に自分のものにするということです。
例えば、走ると歩くのどっちが滑りやすいとうことは皆さんならわかると思います。
滑りやすいという知識を無意識的に理解していますが、いつ理解したかは覚えてませんよね。
最強の合理化とは理解したこと(読んだ本の内容)を忘れても無意識的に判断できる状態ということです。
本の9割は捨てる覚悟で良いということです。
読解力の細分化
読んで字のごとくですが、実際にどのような力を読解力と呼んでいるのでしょうか。
それは語彙力/構文力/文脈力で決まります。
その上で文脈力が理系の読書において最も重要なウエイトを占めています。
読むといってもただ文字を読み進めていくのではなく、4つ意識が大切です。
①文脈を理解する
②本の趣旨を抽出する
③著者の解釈を鵜呑みにしない
④活用したい情報から仮説を立てる
わかっている<やってみる<できる
前章でご説明した通り読書には「読解力」が不可欠です。
皆さんには更にその上をお伝えします。
わかっているのとやってみるの間、さらにやってみるとできるの間には大きな隔たりがあります。
医師をイメージしてください。
知識だけを理解している医師よりも手術経験がある医師の方が良く、
さらに手術成功例が多くある医師では月と鼈(すっぽん)くらい差があります。
わかっている(読む)だけではなくできるようになるまではいかに重要かがにわかります。
ここまでやることが理系の本の読み方です。
まとめ
理系の独特な読書術を学ぶことでこれまでとは違った視点で読書に取り組むことができます。
読書は自分自身をより良くするためのツールの一つであることを念頭において、人生を豊かにすることが目的であることを忘れないでください。
新しい本の読み方を知りたい人に手に取って頂きたい一冊です。
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