世の中で何が求められるか。
これからのトレンドを見極めることができていますか?
流行りの波に乗ることが出来れば、ビジネスに活かせます。
今回は マーケット感覚を身につけよう 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方 [ ちきりん ] をご紹介致します。
時代はもちろんのこと、世代や土地柄によってもマーケットのニーズは様々です。
何が売れるか、必要とされているかを的確に見極めてこれからの社会を生き抜いていきましょう。
マーケット感覚とは
そもそもマーケット感覚とは何か、著者は以下のように定義しています。
商品やサービスが売買されている現場のリアルな状況を想像できる能力
又は顧客が市場で価値を取引する場面を直感的に思い浮かべられる能力
例えばクラウドファンディングサービスも市場ニーズを上手く利用したビジネスモデルの一つです。
どんなストーリーを語れば市場を満足させ、お金が集まりやすいのかを考える点がマーケット感覚と言えるでしょう。
価値(ニーズ)とは
例えば服の価値を考えると少なくとも2種類が存在します。
一つ目は衣食住としての「服」であること。
これは生きていくために不可欠な服を指します。
二つ目は娯楽としての「服」です。
ファッションや趣味の服を指しています。
このようにニーズによって同じものでも、市場価値は大きく異なります。
時計やバックで言い換えることができ、マーケットでの価値を理解する上で重要です。
インターネットが及ぼした影響
インターネットの普及により大きなマーケットが相対取引から市場取引へと変化ました。
相対取引…両者が価格や取引量を決めて行われる取引のこと
市場取引…全て(売り手/買い手)の意向が一致する均衡価格で行われる取引のこと
これまで知人と売り買いをしていた物をメルカリやヤフオクなどのオークションサイトへの出品することも相対取引から市場取引になったと言えます。
市場取引になることで多くの人々にチャンスが生まれる反面、市場のニーズを読む力=マーケット感覚の重要性が問われます。(自分本位のみので売り買いが出来なくなるため)
不思議な市場価値
本書で取り上げていた不思議な市場感覚を私の偏見で紹介します。
高校野球の経済価値
高校時代からずっと不満に感じていた高校野球だけがもてはやされていた理由がやっと納得できました。
高校野球は「スポーツエンターテイメント」として市場価値を見出されたことで、他の部活と比較して圧倒的に経済規模が異なるためだったのです。
選手や応援団の宿屋や交通費はもちろん、球場での飲食費やグッズの製造販売費用など他の部活とは比較にならないことに気付きます。
しかし、理由がわかっても高校時代テニス部だった私は僻んでいます(笑)
高かろう良かろう?
日本人はお刺身どの生鮮食品について値札で判断する傾向があるそうです。
高い刺身の方が「質が良いに違いない」「おいしいに違いない」と考えるよです。
様々なものは1円でも安く買おうとするのに、生鮮食品はあえて高いものを選ぶ日本の消費感覚が海外には理解されないようです。
冷静に考えると旬の食材は、出荷数も多いため価格も落ちる傾向にあります。
本来の価値を見極める目を養っていかなければいけないのかもしれません。
世界のマーケット感覚の違い
マーケットの感覚は国によっても異なるようです。
例えば、寄付の項目では日本人が好きな分野は「教育」ですが、
欧州ではイルカやクジラなどの「哺乳類」や「環境」
アメリカでは「人権」や「アート」も競争力の高いキーワードのようです。
確かに私は日本人なので「アート作品の保護のため募金お願いします。」とお願いされるより、
「発展途上国に学校を建てるための募金お願いします。」と言われた方が心に響きます。
まとめ
私は本書の真髄は圧倒的肌感覚ということだと読み解きました。
いま自分が関わっている人や固定観念にとらわれることなく、市場の感覚を身につけることでのみマーケットニーズに関するスキルが磨かれます。
流行を敏感感じ取りたい方に手に取って頂きたい一冊です。
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