せっかく生きているのであれば人間誰しもより良い人生を送りたいと願います。
でも何をしたら良いか、わからないと言う人も多いはずです。
良い人生の道しるべとしてThink clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 [ ロルフ・ドベリ ]から厳選された内容をご紹介致します。
より良い人生を送るための52の方法が紹介されています。
本書の方法が全てではないことを理解した上で、1つでも多く行動に移すことが良い人生に近づくことに繋がります。
考えるより行動する
思考を巡らせるだけは誰でも出来ます。
一方、行動することが何よりも難しいのです。
例えばテニスのサーブも雑誌や動画を見ながら「肘をこう動かして…」「ひざはここで曲げて…」と
いくら考えても上手くなることはありません。
というか、上手く出来ているのか下手なのかすらわかりません。
どうしたらもっと上手くのか思考の飽和点まで考えたものはそれ以上は進歩しないため、
行動という一歩を踏み出すことが何よりも大切という事です。
十分な選択肢を持つこと
皆さんは[秘書問題]と呼ばれる命題を知っていますか?
優秀な秘書を雇いたいと考えているあなたは100人の応募者から最初の37人は不採用してその中で優秀なレベルを把握します。
残りの63人の中から、最初の37人中最も優秀だったレベルを上回った最初の応募者を採用することが統計学的に最も良い方法とされています。
人生に例えるのであれば若いうちに全体図を把握することで、これから最良を選択する確率が大きくなるということです。
また全体を把握することができれば、フォーカシングイリュージョンと呼ばれるバイアスからも逃れやすくなるのです。
※フォーカシング・イリュージョンまたはフォーカシング効果と呼ばれ、おける特定の要素だけに集中させるとその様子が人生に与える影響を大きく見積もってしまう
決断は5秒間のうちにする
私も含め人の頼み事を断れない人は多いと思います。
これは遺伝子からきているようです。
理由は誰かから好意を受け取ることで、好意を受けた相手以外であってもお返しする義務があるように感じ、頼みを断れなくなってしまうのです。
この遺伝子レベルの思考を解消する方法の一つに[5秒決断ルール]というものがあります。
人は頼み事に対して無意識のうちに時間よりも理由を優先させてしまうために
理由を考え出し始める前(5秒間)に検討できない内容であれば答えは「ノー」の意思表示をします。
誰からも好かれたいがために頼み事を全て引き受けることはやめましょう。
自分の感情の不確実さ
人間は自分の感情よりも他人の感情を読む方が得意なようです。
人の気持ちなんてわからないよ!という声が聞こえてきそうですが本当にそうでしょうか?
例えば今日が暑い日だとします。
暑くて汗をかくから嫌いと言う感情が浮かんできたとしても、次の瞬間には暑い日だからアイスが美味しく感じられるから好きという感情に変わっているかもしれません。
そう思っていたら、また別の理由で暑い日が嫌いになる可能性があります。
これが自分の感情とは真面目に向き合う必要がない理由です。
これからは相手や周りの人の感情を受け止めるエネルギーにつぎ込んでいきましょう。
SNS離れて自分の基準を見つける
確かに成功や評価という表現であなたを表すかもしれませんが、世間がどう言おうがあなたにとっては何も変わらないことを確信してください。
世界の投資家であるウォーレン・バフェット氏は「内なるスコアカード」と「外のスコアカード」と言う表現をしています。
要するに自分の内側による自分自身の基準が大切かそれとも周りの人の基準が大切かを説いています。
Instagramやtwitter、Facebookは現代では欠かせないツールであることに変わりありませんが、
周りからの評価はあなたがコントロールできないことばかりです。
コントロールする必要もないことを忘れてはいけません。
本当の自分を知るために
人間の脳の記憶領域には限りがあるため、全てを保存することができません。
そこで編み出したスキルは記憶のデータを圧縮しストーリー化する方法のようです。
データを圧縮すると細部が荒くなるのと同じように記憶の内容も荒くなります。
動画編集で余分なシーンをカットするように脳のストーリー化もつじつまが合うように編集してしまいます。
記憶として残るデータ(脳の記憶)は、実際の自分より優秀で美しく、頭が良くて成功した自分像となることは納得です。
本当の自分を知りたければ、長年の友人やパートナーに聞いてみることをお勧めします。
気を使わずに正直な意見を聞かせてくれる誰かに尋ねてみることで、本当の自分を知ることが出来るかもしれません。
賢明とは何か
賢明さの定義とはこんなに対して予防的措置を施すことです。
有名な物理学者のアインシュタインもはこんな言葉を残しています。
頭のいい人は問題を解決するのが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるもの
本当に自分を磨きを上げたいのであれば予防のための処置を意識して行動することが重要です。
しかしながら、予防してしまうのだから賢明さを周りにひけらかすことが出来ないのは周知の通りです。
スタージョンの法則
90%は無意味なものであるという考え方です。
くだらないものかどうか確信が持てない時は大概くだらないものだと思って間違いはなく、今後もくだらないものです。
確かにさっき見たTVやYouTube、夢中になって読み漁っていたネット記事はあなたにとって本当に意味のあったでしょうか。
改めて考えてみると、確かにより良い人生を送るには無意味だったと思えるはずです。
本当に価値があり、質が良く絶対的に必要なものはごくわずかのようです。
自分の人生に集中する
「たとえあなたがどんなに優秀でも世界全体の構造から見れば、あなたは重要でも不可欠でもないと理解が可能な存在でしかない」
急にそんなことを言われたら悲しい気持ちになりますが、世の中からすれば紛れもない事実です。
仕事の替えは誰でもこなせますが、あなたの人生の替えはききません。
つまり、あなたが本当に重要な役割を担っているのはあなた自身の人生に対してだけです。
だからこそ自分自身の人生に集中するべきであることを再認識する必要があります。
まとめ
本書は題名にある通り52個という実に様々な方法が紹介されており、既に実践している内容もあるかもしれません。
それでも再認識や考え方の多角性に期待しながら読み進めていくことで、新たな発見も出来ます。
良い人生を送るために手に取って頂きたい一冊です。
コメント