せっかく生きているのであれば幸福になりたいと思うことは自然なことです。
著者が説く「人間のレベル論」は人間の幸福レベルを9段階のフィールドに分けたもので、上位フィールドに行けば行くほど幸福を感じる能力が高くなる仕組みです。
幸福のための人間のレベル論 「気づいた」人から幸せになれる! [ 藤本シゲユキ ]から、どのフィールドにどのような傾向にあるかを把握してすることで幸福レベルを上げるための方法を知ることができるます。
前提条件としてステージやフィールドが上の人間が人として優れているというわけではありません。題名にもなっている「人間のレベル」はあくまでも幸福度のレベルであり、人の優劣ではないことを留意ください。
自らの人生を自分で決める実感が湧くよう行動を起こすことで自己肯定感が高まる。
自己肯定感という自分だけの幸せの物差しを手に入れることができれば、周りへも感謝や敬意を持つことができる。
人間レベル図
冒頭でも触れた通り人間のレベル論には9段階のフィールド(区分けは4つのステージ)が存在します。
●さとりステージ(神)
①お釈迦様フィールド/②ペガサスフィールド
●気づいているステージ
③ライオンフィールド/④猫フィールド
●気づいてないしステージ
⑤ハリネズミフィールド/⑥チワワフィールド/⑦うさぎフィールド
●人でなしステージ。
⑧狐フィールド/⑨獣フィールド
著者曰く、人口のおよそ2割がさとりステージ及び気づいてる捨てに属しており、残りの8割が気づいてないステージまたは人でなしステージであるそうです。
気づいているとは
少数派である気づいているステージにいる人たちは一体何に気づいているのか―――
もちろん地位や資産を持っている人が人間のレベルが高いわけではありません。
気づいている人たちの特徴を5つ紹介します。
①目の前に起こっている現実は、全て過去の自分が選択した結果
②人がどう思うかではなくて自分がどう思うか
③自分に起こる悪い出来事や逆境は試練でありとるべき乗り越えるべきもの
④やりたいやりたいことをやるしやりたくない事は極力しない
⑤なるようにしかならない
つまりは自分を知ることが自己肯定感への第一歩だといえます。
現実を知る
人間には人それぞれできることできないことがあります。
自分の能力にない事はいくらがんばっても思うような結果は得られないことを受け入れているといえます。
世間ではよくあるものに目を向けましょうと言われていますが、自分にないものがわかってない人があるものに目を向けても結局、無いものねだりに戻ってしまうことが多いようです。
ステージ昇格するためには
ステージを昇格するためにはなりたい自分を明確に思い描いた後に理想の自分になると「決める」ことが最初の1歩となります開業決めると言っても漠然としたものとなりがちですそこで次のようなプロセスを踏むことで、はじめの一歩を踏み出しましょう。
①自分にないものを自覚して受け入れ、その上でどうするべきかと考える
②自分の悪い部分を自覚して受け入れ自分の悪い部分とも逆の生き方を心がける
③理想の自分になると決める
④理想の自分に送信言動を習慣になるまで積み重ねる
感情ベースで受け取るな
感情ベースで考えてしまう物事に対して、そのまま感情で受け取るのではなくそれが本当に正しいものかどうか「なぜ?」という視点を常に持つことで、客観的思考で固定観念を取り除きましょう。
自分の主観から抜け出すことが出来れば、幸福レベルは上がるということです。
自己肯定感を高める
日常にある選択肢を妥協せずに選ぶことは真に自分が「やりたいこと」を選択するために必要不可欠です。
妥協した選択では満足感はおろか、不満しか残らなかったこともあるのではないでしょうか。
世間体を気にする人の評価から抜け出して自分で肯定し決断した結果であれば満足するはずです。
何かをやらなかった後悔よりも行動して起こした後悔の方が将来的に自分を肯定することにも繋がるといえます。
やりたくないとこ
自己啓発本によくある「やりたくないことはしない 」の本来の意味は、ゴールに向かうために必要ではなく、やりたくないことはしないという意味で、目指す先にたどり着くために必要なやりたくないこともやらなければなりません。
やりたいとは「自分の信念」に向かって行動するということで、やりたくないことは「自分の信念」とは違うことです。
世間は自分が思っているほど、実は周りはあなたのことを気にていないため、自分が設定したゴールに関係ないことに限りやらないということです。
まとめ
幸福を得るも見逃すもすべては自分次第だといえるのではないでしょうか。
周囲が変わることを期待するよりも、自らが変わることで世の中の見え方が変わります。
自分が変われば、これまで読み解いてきた通り付き合う相手も変わり、環境も変わっていくはずです。
幸福のために自分を変えようと決意した方に手に取って頂きたい一冊です。
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